テニス肘
テニス肘は肘の内側に起きるフォアハンドテニス肘と外側におきるバックハンドテニス肘がありますが、ほとんどのテニス肘がバックハンドによって負傷しているので、これについて説明します。
バックハンドでは腕の筋肉の後側(手背側)の筋肉を使い、プレーしますのでその筋肉と起始部(きんにくのはじまり)になる肘の外側の骨の部分が痛くなります。骨が痛いように感じますが、しかし、これは骨が痛いのではなく筋肉の付着部のスジが痛むのです。このスジに微細な断裂がおこり、痛むと考えられています。また、ひどくなってくるとその筋肉自体も痛くなってきます。テニス肘なのかそうでないのかは、タオルを絞ったり、お風呂でお湯を汲んだりしたときに肘の外側の部分が痛むのでわかります。
さて、治療ですがこれがなかなか厄介です。なにをさておいても一番いいのは肘を休ませる事です。そして疲労筋のハリ治療、マッサージをして筋肉の緊張を緩める事、ストレッチをこまめにする事などです。痛みのひどいときは氷水で徹底的に冷やす事、そして痛みがある程度和らいできたら、今度は暖めて血液の循環を良くし、治癒力を高めてください。痛みが楽になったからといって無理は禁物です。無理をするとすぐにぶり返してしまいます。