腰痛の治療について
腰痛はいろんな原因で起こります。若い人の場合は腰椎捻挫(ようついねんざ)、筋筋膜性腰痛(きんきんまくせいようつう)、椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの病気が多く、老人の方は、変形性腰椎症、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、腰椎すべり症などの病気のため痛みを感じます。これらの病気の治療としては、まず安静を保ちます。それと同時にアイシングやハリ治療をすることも勧められます。痛みが少し和らいだ時点で、温かいお風呂に入ってゆっくり温めて下さい。腰を温めたり、低周波電気を用いたり、腰を引っ張ったり、ハリ治療やマッサージをすることにより痛みを和らげ、筋肉の血行を改善します。
老人の方で骨が軟らかい骨粗鬆症のある場合は、マッサージはかえって痛みが強くなりますのでしてはいけません。ホットパックなどの温熱治療と電気治療をおすすめします。治療は長期間続けても心配はありません。変形性腰椎症、腰椎すべり症、骨粗鬆症の場合は長く通院する必要があります。
湿布は、局所の血行を促し、痛み、炎症を取り除くための薬であり、単に冷やしたり、温めたりするものではありません。冷たく感じる湿布もサリチル酸メチル、メントール等の薬が含まれており、これらの薬は痛みを和らげます。湿布剤には臭い、皮膚への刺激の強いもの、弱いものなど様々なものがありますので好みのものを用いて下さい。温かい湿布には、唐がらしエキスが含まれているため温かく感じますが、皮膚がかぶれる事がありますので注意して下さい。