シンスプリント
シンスプリントとは走ったりすることにより繰り返される慢性的な刺激が、下腿の前面に加えられるもので、脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)ともいいます。一般に陸上競技の選手やランニング、ジャンプをよくするバスケットボール、バレーボールの選手にみられるスポーツ障害であります。すねの内くるぶしから10cmくらい上のところに痛みがあり、指で押すと飛び上がるほど痛いこともあります。始めはランニングのみで痛みを感じますが、進行すると練習後でも痛みがあり、歩くのも痛くなってきたりするのが特徴です。
原因としては、
1.急激に練習量が増えた。(走りすぎ)
2.スピードトレーニングをおこなった。
3.ふくらはぎのストレッチングや下腿の筋力トレーニングを十分おこなわなかった。
4.ランニング時の足の動きに異常があって下腿内側の筋肉の負担がかかりすぎた。
(扁平足であることも原因にある)
5.ランニングシューズの衝撃吸収性が悪い。
6.舗装路など硬い路面でのランニングが増した。
など色々考えられます。
治療としては、電気治療や温熱療法やハリ治療、マッサージによりほとんど治りますが、症状が軽いうちに練習量を少なくするか、完全休養とし、どこに原因があるのか検討して、その原因を取り除くことが大切となります。ずるずると原因を考えることなく練習を続けると慢性化し非常に治りにくくなります。また、踵(かかと)や土踏まずに足底板を入れたり、自分の練習後などに氷によるアイスマッサージを行うことも効果があります。治った後も、ふくらはぎのストレッチングや下腿の筋力トレーニングを十分行って再発予防に注意しましょう。