ヘバーデン結節
手の指のいちばん端の関節(第1関節)の背側に、こぶのようなもの(結節)ができ、関節が曲がっていく病気で、中年以降の女性に多くみられます。初め関節が痛んで熱をもち、次第に結節ができてきます。一本の指の結節が完成すると、次の指にも起こり、全部の指に広がっていくのが普通です。ただ結節ができるのはいちばん端の関節だけで、手首に近いほうの関節にはできません。これは、変形性関節症で慢性関節リウマチとは全くちがう病気ですが、まちがえられて薬剤の投与を受けている人も多いようです。
この病気の原因は全くわかっていませんが、針仕事や細かい手仕事を長年にわたり続けてきた女性に多くみられるようです。結節ができたとしても、進行を止める方法もなく、放置しておくほかありません。痛みのない場合が多く特に治療は必要としませんが、痛みがあっても手指をあまり使わないように注意し、温熱治療だけでほとんどよくなります。