半月板損傷(はんげつばんそんしょう) ~膝の痛み~
半月板(はんげつばん)は、大腿骨と脛骨(けいこつ)の間に左右(内側と外側)一枚ずつある半月板で、膝を固定する前後の十字靭帯(じゅうじじんたい)とつながっています。卵白色で、上からみると、二つの半月が向かい合った形に見えるのでこの名がつきました。
たかが軟骨と思いがちですが、その役目は重要です。走ったり跳んだりした時、膝が受ける衝撃を吸収します。表面がツルツルしているので、膝をスムーズに屈伸させたり大腿骨と脛骨が脱臼しないよう歯止めの役もしています。半月板が損傷、つまり割れたり、切れたりする原因の中で多いのは、スポーツが約半数、次いで転倒、捻挫(ねんざ)、交通事故、労働災害などで膝をひねった時でて一時的に膝が動かなくなります。また、急に膝から力が抜ける「膝折れ現象」で、階段の上り下りも難しくなります。
治療に関しては、電気治療やハリ治療やマッサージなどにより痛みを軽減させます。また、「膝折れ現象」のある方には、筋力強化をはかって筋力トレーニングもおこないます。