大後頭神経痛 ~肩こりによる頭痛~
大後頭神経痛(だいこうとうしんけいつう)とは、良性の頭痛の中に属し、筋収縮性頭痛と呼ばれています。肩こりがひどい人は項頚部(うなじ)がつまった感じがして、こりがひどくなると頭痛が現れるという経験があると思います。なぜなら、頭痛の原因になる大後頭神経が、項頚部で僧帽筋(そうぼうきん)を貫いて後頭部へ出てきているため、筋の緊張が増すと神経が圧迫され、割れるような痛みが後頭部に現れます。(図-1・2)そして、この頭痛は、寝不足・疲れ・気苦労・曇った日・人混みなどが重なると頭痛が現れることがあります。また、内向的・孤立型の人、趣味がない人や、神経質・完璧主義の人は、常時緊張しているために、ストレスの発散ができずに頭痛が現れ易いようです。以上のようなことから、大後頭神経痛の起こる原因には、様々なストレスが大半を占めますが、中には姿勢〈頚(くび)の骨〉の異常などもあります。
次に治療は、骨の異常や筋の緊張をとる為に牽引(けんいん)をしたり、マッサージ・電気治療・ハリ治療を行います。また、多くの場合はストレスが第一の原因になるので、他にスポーツ等の趣味や生きがいを見つけることも大切です。
最後に、頭痛の中には様々なものがありますので、一度専門医の診察を受けることをお薦めします。