手のしびれと腕の痛み ~胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群~
20才から50才頃までの年令で男性の場合、筋肉質で良く仕事とか、スポーツをする人、女性の場合は、なで肩の人に手のしびれとか痛みが起こる事が良くあります。手全体がしびれ、腕が痛く頚(くび)・肩が良くこるのが特徴です。手を上にあげると痛み、しびれはよけいに強くなります。頚椎<けいつい(首の骨)>から出て手に伸びてる神経と心臓から出て手の方へ流れている動脈<(鎖骨下動脈)さこつかどうみゃく>が胸の第1番目の肋骨(ろっこつ)の所と鎖骨(さこつ)の下で一緒になって束(たば)になります。この場所はもともと狭い所であり力仕事とか家事・育児による肩・首の筋肉のこりとか緊張がおこったときに神経・血管の束が圧迫されて手がじんじんとしびれたり、むくんではれぼったい感じが出てきます。
治療としては電気治療とかマッサージ、ハリ治療とか筋肉を温めたりすることで頚・肩の筋肉の緊張を取ることによって、神経・血管の圧迫が除去されれば、しびれ等は取れてしまいます。また、血の流れを良くするビタミンEなど筋肉を和らげる薬も効果があります。