有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)
有痛性外脛骨とは、思春期(12~15歳)の活発にスポーツをしている女の子に良く見られる病気です。痛くなる部分は、足の内側で足の舟状骨粗面(しゅうじょうこつそめん<図-1>)のあたりです。舟状骨粗面には、外脛骨(8歳ころから出現する骨、しかしすべての人に出現するわけではない<図-2>)を取り巻くように後脛骨筋(こうけいこつきん<図-1>)という筋がついていて、様々な動作により足の関節を、ひねったりして、外脛骨と舟状骨との間にある軟骨に亀裂が入り、後脛骨筋の持続的な緊張によって後脛骨筋を含んだ周囲の組織に炎症が生じて、走行時などに痛みが出るのです。また、シューズによる足の内側の飛び出た部分の圧迫なども原因のひとつにされています。
治療法としては、しばらくは運動量を減らしたりして、電気治療やハリ治療などで、痛みを和らげます。そしてシューズは幅の広いものにして直接シューズに痛い部分が当たらないようにクッションを当てたり、土踏まずに入れたりするとより効果的であり、早く治す方法であります。