腋窩神経障害(えきかしんけいしょうがい)
腋窩神経は脇の下を通る神経で、腕の後外側と肩甲骨の辺りの知覚や、三角筋<さんかくきん(腕を挙げる筋肉)>、小円筋<しょうえんきん(腕を外へひねる筋肉)>を支配します。この神経がしめつけられたり、障害された状態を腋窩神経障害といいます。
原因
肩の外側や後面への強い打撲による場合が最も多いのですが、スポーツでの繰り返しのストレス等によっても起こることがあります。
症状
肩の外側から後面にかけて痛みがあり、安静にしていてもおさまらず、夜間でも痛むことがあります。腕を横方向に挙げたり外へひねると痛みが強くなったり、肩の外側の感覚が鈍くなったり、症状がながびけば筋肉の萎縮を起こすことがあります。
治療
低周波治療や温熱療法、ハリ治療、マッサージや運動療法などでほとんど治ります。しかし、再発を繰り返したり筋肉の萎縮を伴うものでは手術が必要な場合もあります。